2010-01-01から1年間の記事一覧

公開します

突然ですが、 拙論「春の寓意」をネット上で公開することにしました。 ただし、期間は2010年末までです。 この前の日曜日(5/23)、出張のために早起きしたら、 NHKで「書籍電子化 どう対応?」と題した特集をやってました。 その中で、電子書籍形式の原稿の、…

祝!JR嵯峨野線(不完全ながら)複線化

一昨年の11月以来ボヤキ続けてきた、JR嵯峨野(山陰)線の複線化工事ですが、 本日ついに、最後まで残されていた花園〜嵯峨嵐山間が供用開始となり、 例の500m以外の部分の複線化が完成しました。 ついでに嵯峨嵐山駅(私のホームグランド)の2面4線化も。 …

プシュケの姿態(エピローグに代えて)

先日ようやく、映画「天使と悪魔」を見ました。 遅いよ! ダン・ブラウンはベルニーニの天使を上手に使って、ラングドン教授を「答え」へと導くのですが、 私の頭の中は???で一杯になってしまいました。 ベルニーニは代表作「聖女テレサの法悦(サンタ・…

2人のヴィーナス

1481年10月から1482年3月にかけて、ボッティチェリはローマ(ヴァチカン)に遠征し、システィーナ礼拝堂に3枚のフレスコ画他を描きました。 その後、礼拝堂にはミケランジェロが天井画9面と「最後の審判」を描いています。 作品の出来はさておき、半年間のロ…

ローマへ

ジュリアーノ・デ・メディチがパッツィ事件で暗殺されなかったら… 「春」の運命は、ずいぶん違うものになっただろう、と私は考えています。 ひょっとすると、「ヴィーナスの誕生」は描かれなかったかもしれません。 それにしても、シモネッタとジュリアーノ…

パッツィ事件

ボッティチェリが「春」の制作に要した時間は、おそらく2年弱だったと私は推測します。 というか、私が小説家なら、絵の完成披露は1478年4月22〜23日頃に設定するでしょう。 「春」がシモネッタの生前に描かれる道理はありません(命日は1476年4月26日(金)…

春の寓意

allegoria della Primavera 春の寓意 なんと見事なネーミングでしょうか。 この絵の意図が判らないが故に、 「ヴィーナスの統治(または治国)」などと、別のタイトルを与えたり、 これを命名したのは、画家ではなくヴァザーリである、と考える人たちがいる…