プシュケ(ヒント②解答)

                                     

「春」の第2の壺、この絵を読み解くための最重要キーポイント。


右から2人目の女性は、プシュケPsycheです。石山みずかさん、お見事でした。
サイト本編keywordsのギリシァ神話・ローマ神話関連を参照してください)


実はこの解答、もう少し先のことになるだろうと漫然と考えていました。なので、答えを言い当てられた際の準備が間に合わず、ちょっと今焦っています (^_^;)


それはさておき。プシュケ説ははたして新機軸なのでしょうか?
私は親父(彦之助〜1996年没)以外の人がこの説を唱えた、という話をこれまで聞いたことがありません。
管理人H氏は「そんな筈はない、きっと誰かが唱えているに違いない」と申しておりますが、誰かご存じの方がおられましたら、ぜひ教えてください。
それとは別に、どうして今までプシュケ説は議論の対象とはならなかったのでしょうか。
その理由は大きく2つあります。


1つ目は、ローマ神話の花の女神フロラの存在です。
2つ目は、エロス(キューピッド)が幼児の姿で描かれていることです。


この2つが原因で、これまでプシュケ説が検討されることはありませんでした(エロスとプシュケの表現方法から大きく逸脱しているため)。
しかしながら、画家が描いたこの2点は、彼の気まぐれでも、ましてや私たちに謎かけをするためでもありません。そこには深い意味が込められているのです。その話は今後に譲るとして…


さて、彼女がプシュケであることが判明したことで、今後様々な解釈が可能となります。
アプロディテ(ヴィーナス)やカリテス(三美神)とのつながりも生まれてくる筈です。
早速、みずかさんも試みておられますが、ここで思い出していただきたいのは、「春」のWhy制作動機(第1の壺)が既に判っているということです。


今回、第2の壺に解答が与えられたことで、
How:絵のテキスト=「エロスとプシュケ」
が併せて導かれました(これで4W1Hが全部出揃いました)。


次に考えていただきたいのは、「シモネッタの死」を表現するために、何故このテキストが選ばれたのか、ということです。
(snow)